キッズページ(生駒市上下水道部作成)
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いこまの水道(すいどう)
地球(ちきゅう)に住むすべての生きものは、水がなくては生きていくことができません。
人間は遠い昔(むかし)から川や湖(みずうみ)などの近くで生活し、水を利用(りよう)してきました。
今では、みなさんの家庭(かてい)や学校などで水道(すいどう)の蛇口(じゃぐち)をひねると、すぐに水が出てくることが当(あ)たり前のように思われています。でも、夏場(なつば)に雨の降(ふ)らない日が続(つづ)いて水道の水が少ししか出なくなったり、地震(じしん)などの災害(さいがい)が起(お)きてまったく出なくなったりすると、水の大切さがとてもよくわかります。
それでは、いこまの水道の水は、どこからやってきて、どのようにしてみなさんの家庭(かてい)や学校などに届(とど)いているのかを学(まな)んで、水の大切さについてあらためて考えてみましょう!

地球(ちきゅう)をめぐる水
川や海などの水は、じょう発(はつ)して雲(くも)となり、やがて雨や雪(ゆき)となって、ふたたび地表(ちひょう)にもどってきます。そして、もどってきた水は、地中(ちちゅう)にしみこんでたまったり、川や海に流(なが)れていったりします。このように、水は地球(ちきゅう)をめぐっているのです。


地下水(ちかすい)をきれいな水にする浄水場(じょうすいじょう)
いこまには、地下深(ふか)くにたまっている水をくみあげるための井戸がたくさんあります。その水をポンプでくみあげて、浄水場(じょうすいじょう)に送り、水に混(ま)ざっているものなどを取(と)りのぞき、消毒(しょうどく)して、きれいにしています。
こうしてできあがった水と御所浄水場(ごせじょうすいじょう)・桜井浄水場(さくらいじょうすいじょう)で作った水を混(ま)ぜて、山や丘のような高い所にある配水池(はいすいち)にポンプで送ってから、自然(しぜん)の流(なが)れでみなさんの家庭(かてい)や学校などに届(とど)けているのです。

山崎浄水場での膜ろ過処理

- 深井戸(ふかいど)
地下深くにたまっている水をくみ上げます。 - 着水槽(ちゃくすいそう)
くみ上げた水に塩素(えんそ)を入れて、溶(と)けている鉄分・マンガンを取(と)りのぞきやすくし、消毒(しょうどく)もします。 - 前処理装置(まえしょりそうち)
鉄分・マンガンや混(ま)ざりものを取(と)りのぞきます。 - 曝気塔(ばっきとう)
水を空気に触(ふ)れさせて、炭酸(たんさん)ガスを取(と)りのぞき、細かい混(ま)ざりものをかためる薬(くすり)がききやすくします。 - 混和槽(こんわそう)
細(こま)かい混(ま)ざりものを取(と)りのぞきやすくするため、薬(くすり)(凝集剤(ぎょうしゅうざい)を入れてかき混(ま)ぜます。 - 膜(まく)ろ過(か)
とても小さいあな(10,000分の1ミリメートル)のあいた膜(まく)に圧力(あつりょく)で水を通し、細かい混(ま)ざりものなどを完全(かんぜん)に取(と)りのぞき、安全(あんぜん)できれいな水にします。 - 浄水池(じょうすいち)
きれいになった水を配水池(はいすいち)に送る量(りょう)を調節(ちょうせつ)するため、いったん池にためておきます。 - 送水(そうすい)ポンプ
遠い所や高い所にある配水池(はいすいち)にポンプで水を送ります。 - 加圧(かあつ)ポンプ
送水(そうすい)ポンプでも水を送れないようなとても高い所にある配水池(はいすいち)に送るときは、さらにポンプで力を加えます。 - 配水池(はいすいち)
みなさんの家庭(かてい)や学校などに送る水の量(りょう)を調整(ちょうせい)するため、いったん池にためておきます。

川の水をきれいな水にする御所浄水場(ごせじょうすいじょう)・桜井浄水場(さくらいじょうすいじょう)
井戸の水の量(りょう)では、生駒市(いこまし)のみなさんが一日に使(つか)う水道の水の量(りょう)には足(た)りません。そこで、足(た)りない量(りょう)は、御所浄水場(ごせじょうすいじょう)・桜井浄水場(さくらいじょうすいじょう)で作った水でまかなっています。
御所浄水場(ごせじょうすいじょう)・桜井浄水場(さくらいじょうすいじょう)は、奈良県(ならけん)南部を流(なが)れる紀(き)の川(かわ)(吉野川(よしのがわ)と、東部を流(なが)れる宇陀川(うだがわ)から水を取って、それぞれの浄水場(じょうすいじょう)に送り、きれいにしています。こうしてできあがった御所浄水場(ごせじょうすいじょう)・桜井浄水場(さくらいじょうすいじょう)の水は、高い所にある調整池(ちょうせいち)にポンプで送られてから、自然(しぜん)の流(なが)れでいこまの浄水場(じょうすいじょう)に届(とど)いているのです。


水道事業(すいどうじぎょう)

水道管工事(すいどうかんこうじ)
新しく水道管(すいどうかん)をつけたり、古くなった水道管(すいどうかん)をとりかえたりしています。


水質検査(すいしつけんさ)
浄水場(じょうすいじょう)できれいにした水を、みなさんに安全に飲(の)んでもらえるか調(しら)べています。


水もれ調査(ちょうさ)
大切な水がみなさんの家庭(かてい)や学校などに届(とど)く間で水道管(すいどうかん)からもれていては大変(たいへん)なので、みなさんが寝静(ねしず)まった夜中に、機械(きかい)を使(つか)って調べています。


メーター計量(けいりょう)
みなさんが使(つか)った水の量(りょう)を水道メーターではかり、水道料金(りょうきん)の計算をしています。


水を大切に
水道の蛇口(じゃぐち)をひねると、すぐに出てくる水にもかぎりがあります・・。
いつまでも安心して水を利用(りよう)できるように、水の大切さを思い出して、水のむだ使(づか)いをしないように心がけましょう!

歯(は)みがき
歯(は)をみがいたり、お風呂(ふろ)で体などを洗(あら)ったりするときは、こまめに水を止めましょう!


洗濯(せんたく)
お風呂(ふろ)の水が残(のこ)っているときは、そうじ、せんたく、花の水やりなどに使(つか)いましょう!


洗車(せんしゃ)
車を洗(あら)うときは、バケツなどに水をくんで洗(あら)いましょう!


漏水発見(ろうすいはっけん)
道路(どうろ)などで水もれを見つけたときは、生駒事務所(いこまじむしょ)(0743-79-2800)まで連絡(れんらく)してください!


小水力発電施設(しょうすいりょくはつでんしせつ)山崎浄水場(やまさきじょうすいじょう)
山崎浄水場(やまさきじょうすいじょう)では、井戸水(いどみず)をくみあげて浄化(じょうか)した水(みず)と、奈良県内(ならけんない)のダムで貯(た)めた水を御所浄水場(ごせじょうすいじょう)・桜井浄水場(さくらいじょうすいじょう)で浄化(じょうか)し平群町(へぐりちょう)にある水道タンク(平群調整池(へぐりちょうせいち)を通(つう)じて送(おく)られてきた水を混(ま)ぜて、生駒市内(いこましない)の各家庭(かくかてい)に送っています。
小水力発電(しょうすいりょくはつでん)は平群調整池から送られてくる水の落差(らくさ)を利用(りよう)し、水車(すいしゃ)を回して電気(でんき)を作(つく)っています。
この小水力発電は、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の原因(げんいん)となる二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO2)を出さないクリーンなシステムです。


小水力発電(しょうすいりょくはつでん)のしくみ
水(みず)は高(たか)いところから低(ひく)いところに流(なが)すとエネルギー(物(もの)を押(お)す力)を発生(はっせい)します。このエネルギーを利用(りよう)して発電機内(はつでんきない)の水車(すいしゃ)の羽根(はね)を回転(かいてん)させることによって、電気(でんき)が生(う)まれます。
山崎浄水場(やまさきじょうすいじょう)へは、浄水場より74m高い平群調整池(へぐりちょうせいち)から時間(じかん)あたり約(やく)400トンの水が流れてきます。
小水力発電(しょうすいりょくはつでん)は、この水を利用(りよう)し専用(せんよう)の発電機(はつでんき)を用(もち)いて、時間あたり40kwの電気(でんき)を作っています。
この電気は、すべて電力会社(でんりょくがいしゃ)(いこま市民(しみん)パワー)に買(か)い取(と)ってもらい、皆(みな)さんの家庭(かてい)などに送られます。

水と発電した電気の流れ


小水力発電施設(しょうすいりょくはつでんしせつ)の内容(ないよう)

設置(せっち)の場所(ばしょ)
- 山崎浄水場
生駒市山崎町18番7号

建築(けんちく)の内容(ないよう)
- 構造(こうぞう) 鉄筋(てっきん)コンクリート造(づくり) 地上(ちじょう)1階(かい)
- 建築面積(けんちくめんせき) 54.35平方(へいほう)メートル


発電機(はつでんき)の内容(ないよう)
- 両吸込逆転(りょうすいこみぎゃくてん)ポンプ水車(すいしゃ)
- 逆転(ぎゃくてん)ポンプ水車用発電機(すいしゃようはつでんき)55kw
ポンプが水を送る時と羽根の回転方向(かいてんほうこう)が逆になるので逆転ポンプ水車といいます。


工事費用(こうじひよう)
- 約(やく)1億(おく)4,000万円

発電量(はつでんりょう)
- 時間(じかん)あたり40kw(40wの蛍光灯(けいこうとう)1,000本分)
- 年間(ねんかん)350,000kwh(一般家庭(いっぱんかてい)62戸(こ)の年間電気使用量(ねんかんでんきしようりょう)に相当(そうとう)
- 二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO2)削減量(さくげんりょう)約(やく)108トン/年


電気の販売価格(はんばいかかく)
- 34円/kwh(税抜(ぜいぬき)

運転開始(うんてんかいし)
- 2013年(平成(へいせい)25年)3月

Q&A
Q なぜCO2削減(さくげん)になるの?
A 東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)(2011年)以降(いこう)の日本の電気のほとんど(80%以上)は火力発電(かりょくはつでん)に頼(たよ)っています。火力発電は燃料(ねんりょう)を燃(も)やして電気を発生させるためどうしてもCO2が発生します。
小水力発電は水の流(なが)れるエネルギーを利用しているためCO2が発生しません。山崎浄水場の小水力発電で作られる年間350,000kwhの電気を火力発電で作ると約108トンのCO2が発生しますが、それを小水力発電で作ることにより、その分のCO2が削減できます。
このページに関するお問い合わせ先
奈良県広域水道企業団 生駒事務所
電話: 0743-79-2800
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